不安症群なら岡崎市の岡崎メンタルクリニック

幅広い年齢層・症状に対応しているメンタルクリニック

〒444-0871 愛知県岡崎市大西3丁目7−13

不安症群 ANXIETY

代表的な疾患

パニック症とは?

突然の不安や動悸に困っていませんか?

パニック症は、身体に問題がないにも関わらず、突然激しい動悸に襲われたり、呼吸困難や吐き気などを来す疾患です。発作は大体5分~20分ぐらいで収まり、なんのきっかけもなく繰り返されます。予測不可能な場面で発作が起きるため、日常生活に支障を来すこともあります。しかし、早期に適切な治療を行うことで改善するため、まずは一度ご相談ください。

こんな症状はご相談ください
  • なんのきっかけもなく息苦しくなる
  • 「死ぬかもしれない」と思うほどの不安に襲われる
  • 定期的に激しい動悸に襲われる
  • 外出するのが怖くなる
  • いきなり胸あたりがギューッと痛くなる

パニック症の原因

パニック症の原因は一概には言えませんが、複数の要因が相互に作用して発症する可能性があります。特に強く影響すると言われているのは、遺伝要因と環境要因です。家族歴がある場合、パニック症を発症するリスクが高くなることが分かっており、これは遺伝的な素因が、神経伝達物質のバランスや脳の機能に影響を与えるからだと言われています。環境要因としては、ストレスやトラウマ、カフェインや喫煙などがあると言われています。

うつ病とパニック症は
似ている?

パニック症は100人に2人ほどの割合で発症する比較的身近な病気であり、不安症の1つです。パニック症はセロトニン(脳内の神経伝達物質の1つ)の調整がうまく行かず、発症するとされていますが、それはうつ病も同じです。パニック症を持つ人の約50%以上が、過去または現在うつ病を経験しているというデータからも、2つの疾患がよく似ていることが分かります。薬を使った治療においてもよく似ており、情緒の安定や不安の制御に関与しているセロトニンを増やす作用のある、抗うつ薬をどちらの疾患でも使います。

社交不安症とは?

「性格の問題」と諦めず、
気になることがあればご相談ください

社交不安症とは、あがり症とも呼ばれ、トラウマとなるような出来事がきっかけで人前に出ると過剰に緊張したり、不安になったり、人前に出るのを苦痛に感じたりする疾患です。「内向的」「恥ずかしがりや」と間違われることも多いですが、重度の社交不安症になると、不登校や引きこもり、その他の精神疾患の併発などにつながる可能性もあります。

こんな症状はご相談ください
  • 人前で話すと緊張して頭が真っ白になる
  • 人混みに入ることに恐怖を感じる
  • 人に注目されると発汗する
  • 人と話していると声が震える
  • 電車やバスに乗るのが嫌だ
  • 人前で字を書くと手が震えて書けない
  • スピーチをするときに固まってしまう

社交不安症の原因

社交不安症の原因は遺伝的要因や環境要因などたくさんの要因が絡み合って発症すると考えられています。脳の機能や構造の異常も原因として考えられており、特に、扁桃体や前頭前野などの脳の特定の領域が、社交不安症や症状の悪化に関与しているようです。こうした要因から、セロトニン(脳内の神経伝達物質の1つ)の調整がうまく行かず、社交的な場面での過度の不安や恐怖を引き起こすとも考えられています。セロトニンの調整を促す抗うつ薬が社交不安症に効果的であることからも、セロトニンと社交不安症には強い関連性があると言えるでしょう。

社交不安症と
合併しやすい
病気について

回避性パーソナリティ障害

社会的抑制や不全感、否定的評価に対する過敏性の障害で、「好かれている確信がないと人と関係を持ちたがらない」などの症状があります。

うつ病

社会不安症の方は、うつ病やパニック障害、気分変調症など気分障害の割合が3~10倍高くなることが分かっています。

薬物やアルコールの乱用

強い不安や緊張を感じていることが多い社会不安症の方が、アルコール依存症と診断されるケースは2~4倍高いことが分かっています。

全般性不安症とは?

漠然とした不安
を抱えていませんか?

明確な理由がないのに漠然とした不安に襲われたり、原因に対して不釣り合いなほど強い不安を感じたりする慢性的な疾患です。日常的に不安や恐怖を感じるため、周りに対してイライラしやすくなったり、疲れやすくなったりします。周りから「心配性」と扱われることが多く、自分は苦しいのに理解されないことでどんどん自分の中で不安がたまってしまいます。症状が悪化する前に、気になることなどございましたら、お気軽に当院までご相談ください。

こんな症状はご相談ください
  • 漠然とした不安を感じている
  • 日々何かに怯えている
  • ある出来事に対して極端に不安を感じる
  • 疲れやすくなった
  • 集中力が持たなくなった

限局性恐怖症とは?

あるもの・状況に対して
強い恐怖を感じる場合は一度
当院までご相談ください

限られた場面や対象に対して、強い恐怖を抱いたり、不安を感じたりすることを限局性恐怖症といいます。「高いところが怖い(高所恐怖症」)や「虫が怖い」など、一般的な感情と比べて不釣り合いなほど恐怖や不安の度合いが大きく、パニックになったり、家にこもったりと日常生活に支障をきたす場合は早めに当院までご相談ください。

こんな症状はご相談ください
  • 特定のもの・状況に対して強い恐怖感を抱く
  • 特定の場所に行くと不安になる
  • 恐怖や不安が強すぎてパニックになる
  • 怖い・不安を感じる場所を避けることが多い
  • 恐怖や不安が強すぎて日常生活に支障をきたしている

広場恐怖症とは?

人混みが怖くなっていませんか?

「逃げられない、誰からも助けて貰えない」状況に強い恐怖を感じるのが広場恐怖症です。苦手な状況を避けて生活するようになるため、いつの間にか生活範囲が狭まってしまうこともあります。怖いと感じる時は無理をせず、外出できる時で構いません。お気軽に当院までお越しください。

こんな症状はご相談ください
  • 外出するのが怖い
  • バスや電車などの公共交通機関の利用を避ける
  • 人混みに対して恐怖心を抱く
  • 高速道路や渋滞など、その場から離れられない状況にストレスを感じる

治療について

心理療法(カウンセリング)

心理療法は、対話をメインに患者さまの内面を理解し共感することによって、精神的な安定を持っていただく治療法です。心理療法は大きく分けて、「支持的精神療法」「認知行動療法」「マインドフルネス」などの様々な種類があります。患者さまのお悩み、現在置かれている状況を詳しくお伺いし、適切な心理療法を行います。無理にお答えいただく必要はございませんので、まずはお答えいただける範囲でご様子をお伝えいただければと思います。

支持的精神療法

精神疾患に対する基本的な心理療法です。治療者と患者さまが対話を通じて、患者さまの感情や考えを整理し、本人が気づいていない感情を発見し精神的な回復を促進していきます。患者さまを否定したり断定したりせず、共感的な姿勢で接することが重要です。

認知行動療法

患者さまの「認知」(ものごとの捉え方)に働きかけることで、問題解決を図る治療法の総称です。陥りがちな考え方のパターンに気づいてもらい、出来事に対する考えを見直したり、考えの幅を広げたりすることで気分を楽にするよう促していきます。もともとは、うつ病に対する精神療法として開発したものですが、うつ病以外にも、不安症や強迫症など多岐にわたる疾患に治療効果と再発予防効果があると言われています。

マインドフルネス

マインドフルネスは、仏教瞑想とヨガを組み合わせたものであり、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観察すること」と定義されています。この方法の基本は呼吸法で、背筋を伸ばし、体の緊張を解き、呼吸を感じられる部分に意識を集中させます。過去の苦しい経験や将来への不安を感じるかもしれませんが、静かに呼吸に注視します。その際、「こんなことを考えてはいけない」と思うのではなく、何に注意が向いたのかを確認したらすぐに呼吸に意識を戻します。次第に全身で呼吸を感じるようになり、このプロセスを繰り返します。

薬物療法

不安症群の基本的な薬物療法はSSRIという抗うつ薬として使用される薬の単剤治療です。SSRIは即効性に欠け、有効用量を飲み始めてから果が出てくるまでに2~3週間、長い場合は8週間かかります。しかし、SSRIは不安やパニック発作の抑制に非常に効果があり、依存性もないため、第一選択として推奨されています。即効性のある抗不安薬を用いることもありますが、依存性があるため、使用は短期間に留めます。

休養のための環境づくり

不安症群で重要なことは、病気のことを理解し十分な休養をとることです。責任感により本人が休むことを拒否したり、経済的な理由で休養をとることが難しい場合もありますので、患者さまやご家族にしっかりと説明を行い、休養をとるためにどのような環境をつくればよいか考え、アドバイスを行います。また、カフェインやアルコールの摂取を避け、睡眠時間を十分に確保し運動習慣をつけることなども推奨されています。

よくあるご質問

Q

パニック発作が起きたらどう対処すべきですか?

対処方法として、ゆっくりと深呼吸をすることが非常に重要です。座ったり横になったりして、楽に呼吸できる環境を整えましょう。過呼吸に陥ってしまった場合、意識的に息を吐くことに焦点を当ててください。過呼吸の際、酸素は過剰に供給されているため、ゆっくりかつ深く息を吐くことで体内の酸素バランスを調整し、呼吸が楽になります。

Q

身近な人がパニック症と診断されました。

患者さまにとって、ご家族や周りの人の理解が支えになります。外出が難しい時には無理せず、冷静に接し、安心感を提供しましょう。発作時に優しく声をかけ、手を握り、楽な姿勢をサポートしてあげると、患者さまも安心します。

Q

日々強い恐怖に襲われて外出もままなりません。

不安や恐怖はだれしもが抱くものですが、「原因や対象のない恐怖感」「特定のもの・状況・場所に対する恐怖感」「人に対する恐怖感」が強すぎて日常生活に支障をきたす場合は、一度受診することをおすすめしています。もし、外出が難しい場合は無理に外に出ようとせず、お身体の調子がいい時や外出できると思った時にお越しいただければと思います。