統合失調スペクトラム症群なら岡崎市の岡崎メンタルクリニック

幅広い年齢層・症状に対応しているメンタルクリニック

〒444-0871 愛知県岡崎市大西3丁目7−13

統合失調
スペクトラム症群
SCHIZOPHRENIA

統合失調症・
妄想症とは?

100人に1人が発症する
身近な精神疾患です

統合失調症は、脳の働きの低下によって、本来自分にないはずの感覚(妄想・幻覚)が現れたり、本来できていることができなくなったり(感情表現の減少・意欲の低下)する疾患です。主に思春期・青年期に発症することが多く、日本でも患者数は約80万人といわれており、約100人に1人の割合で発症する精神疾患です。妄想以外の症状が目立たない場合は、妄想症と呼び、区別することもあります。いずれの疾患も放置すると症状がどんどん悪化するため、気になる症状がございましたら早めに当院までご相談ください。

こんな症状はご相談ください
  • 周りに誰もいないのに声が聞こえる
  • みんな自分のことを非難しているように思う
  • 人付き合いが億劫
  • 何事に対してもやる気が出ない
  • 注意散漫になっている
  • 部屋でひとり言を言っている

統合失調症の原因

統合失調症の患者さまを親にもつ子どもの生涯発病率は約10%で、一般の人口の約10倍の発病率です。
このことから、統合失調症と遺伝的関係は高いと言われています。
但し、脳の神経伝達物質の異常や脳の構造と機能の変化などの生物学的要因や出生時の合併症、母親の妊娠中のストレス、感染症、薬物の乱用、社会的ストレスなどの環境要因も関連していると言われており、結局のところ原因はまだはっきりと分かっていません。統合失調症の方は、発病する前から脳が機能的に変化しており、幼少期から言語、運動の遅れ、不器用さや社交性の乏しさなどの発達の遅れが確認される頻度が高いという研究結果もあるようです。

統合失調症の
再発について

5年以内に7割の患者さまが
再発を経験します

統合失調症は再発率が高く、5年以内に7割程の患者さまが再発を経験すると言われています。ただし、統合失調症になってから1年以内に治療を開始した場合は、再発率を2割程度まで下げることができると言われています。気になる症状がありましたら当院までご相談ください。

長期予後について

統合失調症の長期予後は、医学の進歩とともに好転しており、患者様全体の9割程度の方が一定の症状改善を認識しています。社会適応ができている方も5割以上となっています。今後も医学は進歩し、完全寛解の割合はこれからも改善し続けると見込まれています。再発に大きく影響する要因はお薬を継続できているかどうかで、お薬の服用を中断してしまうと、再発率が6割程度まで上がってしまいます。副作用がある場合はすぐに医師に相談し、自己判断でお薬の服用はやめないように注意しましょう。

治療について

薬物療法

統合失調症の治療の基本は薬物療法です。統合失調症では、ドパミン(脳内の神経伝達物質の1つ)が過剰になっていると言われており、治療ではそれを緩和する抗精神病薬を使用します。以前の薬物療法は、ドパミンの過剰を改善し、幻覚妄想を治療することが中心でしたが、最近ではセロトニン(脳内の神経伝達物質の1つ)を調整する作用を持つ抗精神病薬も出てきたため、陰性症状と呼ばれる意欲の低下・感情表現の減少なども改善させることができるようになってきました。但し、残念ながらこの病気の原因はまだはっきりと分かっておらず、根本的な治療法はまだ見つかっていません。このため、再発予防に抗精神病薬を継続的に服用することが世界的に推奨されています。

作業療法

作業療法は、薬物療法がない時代から存在している治療方法で、幻覚や妄想が落ち着いた安定期に行われることが多いです。作業をすることによって、生活リズムの回復や活動性の向上、集団の中での作業を通した他者との関わりの練習をすることで症状を改善させていきます。

よくあるご質問

Q

統合失調症の治療にはどれぐらい時間がかかりますか?

残念ながらこの病気の原因はまだはっきりと分かっておらず、根本的な治療法はまだ見つかっていません。このため、再発予防に抗精神病薬を継続的に服用することが世界的に推奨されています。しかし、きちんと治療を行えば、症状の再発を防ぎ、社会復帰をすることも十分に可能です。

Q

再発が心配です。

症状の再発にはさまざまな要因があり、ストレスや環境要因で再発してしまう可能性はあります。また、治療過程で症状が改善し、調子が良くなったと思って治療を止めてしまうと、再発する可能性が高くなります。しかし、薬物療法を中心とした治療を継続することで、再発防止や症状の抑制は可能なため、一緒に治療を続けていきましょう。