様々な特徴を持つADHDですが、大きく分けて3種類の特徴に分類されると言われています。1つのことをじっと考えて注意を維持することが難しくなる「不注意」、その場にじっとしていることや大人しくしていることができない「多動性」、考えたことを後先考えずに行動に移してしまう「衝動性」です。年齢を重ねるにつれて、多動性や衝動性は落ち着いてくることがありますが、不注意はその特徴が残りやすいともいわれています。
不注意
会話中に相手の話を聞かず、自分の話ばかりする。定期的に物を失くすか、散らかしたままにする。短期間の興味しか持たず、何かに夢中になってもすぐに飽きてしまう。予定されたイベントや約束の時間に遅れがちである。重要なメモや予定を見落とし、約束を忘れることがある。
多動性
会議や授業中にじっと座っていられない。仕事や勉強中に繰り返し立ち上がってしまう。いつも何かを手に持っている、回している、あるいはペンをたたいている。考えやアイデアが次々と浮かび、それを表現するのに困難を感じる。
衝動性
お金を計画的に使えず、財布の中身がすぐになくなってしまう。不用意な発言をしてしまい、取返しのつかない結果を招いてしまう。他人の会話を遮ってしまう。怒ると暴力的になって手が出てしまう。