統合失調症の患者さまを親にもつ子どもの生涯発病率は約10%で、一般の人口の約10倍の発病率です。
このことから、統合失調症と遺伝的関係は高いと言われています。
但し、脳の神経伝達物質の異常や脳の構造と機能の変化などの生物学的要因や出生時の合併症、母親の妊娠中のストレス、感染症、薬物の乱用、社会的ストレスなどの環境要因も関連していると言われており、結局のところ原因はまだはっきりと分かっていません。統合失調症の方は、発病する前から脳が機能的に変化しており、幼少期から言語、運動の遅れ、不器用さや社交性の乏しさなどの発達の遅れが確認される頻度が高いという研究結果もあるようです。