「うつ病は完全に治るの?」
みなさんはこのように不安に感じたことはありませんか?
うつ病をはじめとする精神疾患は再発しやすい傾向があるといわれていますが、できる限り再発したくないという気持ちは多くの方が感じていると思います。
今回は、精神疾患の再発率や再発しやすい理由、自分でできる再発予防を愛知県岡崎市の岡崎メンタルクリニックが解説します。
この記事を読んで、うつ病の再発を予防しましょう。
目次
■うつ病の再発率
精神疾患のなかでも、うつ病の再発率は高いといわれています。
厚生労働省によると、うつ病にかかっても数ヶ月で症状が治まる人が多い一方で、大うつ病性障害と診断された人の約40%が1年後にも診断基準を満たしているとされています。
また、20%の人が何らかの抑うつ症状を患っていたという報告もあります。
このように、うつ病は何度も患うと再発しやすい特徴を持っています。
1回うつ病にかかった人の再発率:約60%
2回うつ病にかかった人の再発率:約70%
3回うつ病にかかった人の再発率:約90%
引用元:厚生労働省|うつ対応マニュアル コラム・活動事例・資料編
うつ病は再発を繰り返しやすいため、「再発予防」は治療と同じくらい重要です。
■うつ病を含む精神疾患が再発しやすい理由
うつ病や他の精神疾患が再発しやすい背景には、以下のような理由があります。
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ストレス耐性の低下
うつ病の発症には、環境要因(職場・家庭のストレス)や性格傾向(真面目・完璧主義)などが関わります。一度回復しても、ストレス耐性が十分に回復していない状態では、再び同じ状況に陥りやすいのです。
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回復したつもりの行動による逆効果
症状が落ち着くと「もう大丈夫」「回復した」と自分で判断して無理する人も少なくありません。しかし、エネルギーが十分に回復する前に負荷をかけると、再発のリスクが高まります。
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服薬や治療の自己中断
自分で判断し、薬や通院をやめることも再発を招く原因の1つです。服薬や治療は医師の指示に従い、段階的に減薬しましょう。
■うつ病の再発を防ぐためにできること
うつ病の再発を防ぐためには、以下のような取り組みが大切です。
◎生活リズムを整える
規則正しい生活は、メンタルの安定に欠かせません。
次のような点を意識しながら、日常生活を過ごしましょう。
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朝決まった時間に起きる
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日光を浴びる
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睡眠時間をしっかり確保する
しかし、「(生活リズムを整えることが)難しいからうつ病になった」と思う人も多いかもしれません。うつ病の原因は1つではないため、医師に相談しながら、少しずつできそうなことを実践して再発予防しましょう。
◎ストレスをためすぎない
ストレスの蓄積もメンタル不調につながります。自分にとっての「ストレスサイン」に気づき、無理をしすぎないことが大切です。
たとえば、以下のようなサインはうつ病や適応障害に見られやすいサインです。
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体がだるい
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気持ちが落ち込みやすい
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イライラしやすい
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十分な睡眠がとれない
症状には個人差があります。「こんなことくらいで」と考えずに、当てはまった人は早めに受診してください。
◎心理療法で自分を客観視する
再発予防には、認知行動療法(CBT)やマインドフルネスなどの心理療法に効果があると期待されています。
当院でも、患者さまの状態に合わせて心理療法を取り入れていますので、詳しくは診察時にお気軽にご相談ください。
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◎医師との連携を続ける
うつ病や精神疾患の治療終了は、自分で判断せず医師に相談してください。
調子が良くなってきたと感じても、許可なく治療をやめるのは危険です。主治医と相談しながら、治療やケアを継続しましょう。
薬を飲み続けることへの不安や、いつまで治療を続けるのか焦りを感じることもあると思います。不安や焦りも医師に共有し、治療と再発予防をしていきましょう。
■うつ病の再発予防なら岡崎メンタルクリニックへ
うつ病は適切な治療と日常生活の見直しによって、再発を防げます。
日常生活を整えることは、一人ではなかなか難しいことでもありますよね。岡崎メンタルクリニックでは、一人ひとりの状態に合わせた薬物療法・心理療法・生活支援を組み合わせ、再発予防にも力を入れています。
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どこまで無理をしていいのか
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どんなことに気をつければいいのか
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再発を防ぐために何ができるのか
このような悩みにも丁寧に対応しております。うつ病の再発が心配な人や治療を続けることに不安がある人も、お気軽に【岡崎メンタルクリニック】へご相談ください。