睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、症状や原因に適した治療法を行うことで、今よりも症状が軽減できます。
睡眠時無呼吸症候群は治療せず放置していると、合併症になるリスクも高まっていく病気です。そのほかにも不眠による集中力低下で交通事故や作業効率低下、抑うつ気分なども引き起こしやすくなります。
そこで今回は、心療内科であり睡眠障害にも対応している【岡崎メンタルクリニック】が睡眠時無呼吸症候群の治療法をご紹介します。
目次
■睡眠時無呼吸症候群(SAS)の3つの治療法
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療は次の3つです。
①口腔内装置
②在宅持続陽圧呼吸療法(CPAP)
③手術治療
当院では、以前の記事で紹介した「自宅でできる検査キット」を使用したのち、患者さまに合う治療法をご案内しております。
◎睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法①口腔内装置
別名「マウスピース治療法」とも呼ばれる、マウスピースを装着する治療法です。
特殊なマウスピースをつけることで、下顎を前に押し出します。これによって舌が呼吸の邪魔にならないよう、呼吸しやすくなる治療法が口腔内装置です。
いびきをよくされる方や、軽度から中等の方は治療効果が期待できると言われていますが、まずは検査キットの結果を診て適した治療法を決めていきましょう。
当院では、連携先の歯科クリニック(当院隣接、東岡崎ジョイ歯科様)にて、口腔内装置に使用するマウスピースを作成しています。
◎睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法②在宅持続陽圧呼吸療法(CPAP)
CPAPは鼻に専用のマスクを装着する治療法です。上気道に空気を送り込むことで、軌道を開通させて、いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療を行います。
日本呼吸器学会によれば、CPAPは睡眠時無呼吸症候群のなかでも、特に閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の治療に有効とされ、第一選択となる方も多いとされています。
※睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020|日本呼吸器学会監修
「在宅」という名の通り、患者さまにCPAPの装置をお貸しして、自宅で毎日使用していただきます。
当院では、フィリップス社「ドリームステーション(持続的気道陽圧ユニット)」を使用しております。ドリームステーションは、CPAPのなかでも快適性とアドヒアランス(※)の向上を突き詰めた装置となっています。
※アドヒアランス:患者さまが治療に賛同し、積極的に関わること。
◎睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法③手術治療
当院では実施しておりませんが、必要な場合には関連医療機関をご紹介させていただきます。
手術は原因となっている部分を取り除くことで、呼吸をスムーズにさせる方法です。特定の原因があり、取り除くことで軽減できる場合に有効とされています。
■治療法以外にも生活習慣の改善も必要
特に肥満傾向の患者さまは、生活習慣を整えることで、睡眠時無呼吸症候群の症状軽減の効果が期待されると言われています。
来月以降の記事で詳しくご紹介しますが、睡眠時無呼吸症候群にとって生活指導は大事な治療法の1つです。
肥満傾向の患者さまに限らず、そのほかの病気の予防のためにも生活習慣の改善は欠かせません。
■睡眠時無呼吸症候群は早期治療で改善が見込める
よく患者さまから「睡眠障害は治りますか?」「いびきは改善できますか?」というご質問を受けます。
今より少しでも過ごしやすくなるためにも、睡眠時無呼吸症候群をどうにかしたいですよね。
睡眠時無呼吸症候群は、早期に適切な診断と治療を受けることで改善が見込めます。一人ひとり、困っていることや症状、原因などは異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。
■睡眠時無呼吸症候群の治療なら岡崎メンタルクリニックへ
「日中の眠気が我慢できない」
「いびきがうるさいと言われる」
「朝起きると口のなかが乾燥してる」
このような症状にお困りの方は、お気軽に【岡崎メンタルクリニック】までご相談ください。
当院は心療内科ですが、睡眠障害も専門としたクリニックです。睡眠とメンタルは密接に関わっています。「皆そんなものだろう」と思ったとしても、自分のために一度専門家に診てもらってくださいね。