「外出するのが怖い」「急に息苦しくなる」「胸がいきなりギューッと痛いときがある」
突然起きる息苦しさや動悸、めまい、震え、発汗などに困っていませんか?
「もう無理かもしれない」「死ぬかもしれない」と不安や恐れを感じることがある方は、パニック症かもしれません。
今回は愛知県岡崎市にある岡崎メンタルクリニックが、パニック症の症状や治療についてお話します。
目次
■パニック症とは?
まずはパニック症について詳しくお話します。
◎不安症候群の代表的疾患の1つ
パニック症は、不安症候群の1つです。
不安症候群には、パニック症のほかに「社交不安症」「全般性不安症」「限局性不安症」「広場不安症」があります。診断名としては、パニック症と広場恐怖症は区別されていますが、広場恐怖症の方の中にはパニック発作が生じている人もいます。
◎パニック症の症状
パニック症には以下のような症状があります。
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息苦しさ
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胸の痛みや不快感
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ほてり、悪寒
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めまい、ふらつき
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吐き気や腹痛、下痢
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動機や呼吸困難
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発汗
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ふるえ
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死への恐怖心
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正気を失うことへの恐怖心
発作はおよそ5分~20分で収まりますが、予期せぬタイミングで再び起こる状況が繰り返されます。
症状は、全員が上記すべてに当てはまるわけではありません。まずは受診して専門家に相談してみましょう。
◎パニック症の原因
パニック症は、複数の原因が重なって発症している可能性があるといわれています。
特に遺伝要因と環境要因の影響は強く、家族や親族にパニック症や不安症候群の方などがいる場合、発症するリスクは高いことがわかっています。
環境要因は、主にストレスやトラウマなどがあります。ほかにも、カフェインや喫煙など嗜好品の影響もあるので、自分の体に合っているのか改めて見直す必要があるでしょう。
◎パニック症と広場恐怖症の関係
広場恐怖症には、公共の場所や狭い空間などの逃げられない状況で「この場を逃げ出したい」「居続けるのが怖い」と感じる症状があります。
パニック発作の結果、外出への恐怖心や公共交通機関を避ける、人混みが怖いなどの症状を持つ方もいるので、2つの疾患は切り離せない関係です。しかし、パニック発作がなくても、広場恐怖症の可能性が予測されるので、不安を抱えている人は早めにご相談くださいね。
■パニック症の治療法は?
パニック症でまず大切なことは、症状を適切に理解することと、休養を取ることです。
これから紹介する「カウンセリング」「薬物療法」と同じくらい、環境調整は再発予防にもつながる重要な治療法といわれています。
◎パニック症の治療法1.心理療法・カウンセリング
カウンセリングでは、患者さまのお話を伺い、内面や悩みに理解し共感することを中心とする治療法です。当院では、以下の3つの適切な治療法を選択し、実施しています。
支持的精神療法
パニック症を含めた精神疾患の方に対して行われる基本的なカウンセリング手法です。
対話を通して、患者さまの考えや気持ちを理解し、整理していくことで精神的な回復を目指します。共感的な姿勢で接するため、患者さまは安心して話す経験を得ることもできます。
認知行動療法
パニック症の認知行動療法は、厚生労働省でもマニュアル化されているほど、主要な心理療法の1つです。
不安や焦り、落ち込みなどを引き起こす原因の1つが、ものごとの捉え方といわれています。認知行動療法は、ものごとの捉え方に働きかけて、今抱えている課題の解決を目指す方法です。
パニック症の場合は、リラクセーション法や不安階層表(不安の度合いを数値化した表)の作成と実践など、不安に対処するための方法を用いることがあります。
マインドフルネス
パニック症は体が緊張状態になることが多く、めまいや息苦しさなど身体症状に悩んでいる方もいるといわれています。
マインドフルネスは、呼吸など「今、ここ」に注目することで意識を集中させる方法です。特にパニック症は、呼吸が早くなることも多いのでゆったりとした呼吸で落ち着きを取り戻すマインドフルネスは身に着けておけるといいでしょう。
◎パニック症の治療法2.薬物療法
パニック症を含む不安症候群は、SSRIという抗うつ薬を用いて薬物療法を行います。
SSRIは依存性のない治療薬なので、「薬を飲み続けなくちゃいけないのか」と不安になっている方にも第一選択として推奨される治療薬です。
ほかの治療薬を使用する場合は、依存性を考慮して短期間使用にするなど医師が経過を見ながら量や期間を調整します。
■不安や恐怖は我慢せず岡崎メンタルクリニックへ
不安や恐怖は誰にでもあるものですが、原因不明の不安や外出への恐怖などは早めに専門家へ相談することをおすすめします。
愛知県岡崎市にある【岡崎メンタルクリニック】では、不安や恐怖が日常生活に支障をきたしている方のために適切な治療法を行います。外出したくない・人が怖いという方は無理せずに、少しでも出れそうなときにお越しくださいね。