家族から「いびきがうるさい」「うるさくて寝れない」と言われたことはありますか?
寝ている間のことは自分ではわからないので、どうすればいいのかわからないですよね。
ご本人が気づかないうちに、パートナーや家族のいびきに悩んでいる方も少なくありません。
いびきは「ひどい」「うるさい」で済ませては危険なことも多く、音やいびきのかき方に注目することが大切です。
今回は、睡眠障害に詳しい岡崎メンタルクリニックが、一過性のいびきの音や特徴と、治療が必要なケースを解説します。
■いびきがうるさい原因とは
いびきがうるさい原因は、鼻に関する病気や生活習慣、体型、年齢などさまざまです。
一時的にいびきがひどくなる人もいれば、長期的にうるさいままの人もいます。
ご家族やパートナーはおそらく「止める方法」「ノイローゼ 寝れない 対処法」と検索することもあるでしょう。
しかし、原因がわからなければすぐに治らないことも多いといわれています。
以下に代表的な原因をまとめてみました。
すべて、いびきの原因となる気道が狭くなる特徴があるといわれています。
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鼻づまりやアレルギー
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飲酒や喫煙
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肥満やあごの骨格(小顔)
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加齢による筋力低下
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ストレスや疲労
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ホルモンバランスの乱れ
習慣的にいびきをかくのは、女性が5%、男性が20%とされています。
※健康ぷらざNo.309「病気のシグナルかも?
ーいびきにご注意ー」|日本医師会
女性は、プロゲステロンという女性ホルモンの分泌により、いびきの原因となる気道が広がっていることが多いからです。しかし、ホルモンバランスの影響により、産前産後や閉経後などはいびきが生じやすいといわれています。
また、いびきの特徴によっては、一時的なものと早急に治療が必要ないびきもあるのです。ここからはいびきの種類を紹介します。命に関わる事態になる前に、最後まで読んで参考にしてくださいね。
■いびきの種類・特徴
いびきの種類は次の3つです。
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一過性のいびき(単純性いびき)
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上気道抵抗症候群
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睡眠時無呼吸症候群(SAS)
「うるさい」「ひどい」と感じるいびきでも、一時的なものもあれば、高血圧や心筋梗塞などの発症につながる場合もあります。
◎一過性のいびき(単純性いびき)
一時的にお酒を飲みすぎたり、疲れすぎていたりするときのいびきは「単純性いびき」と呼ばれています。
日常生活や睡眠に大きな影響はなく、すっきり起きられていれば問題ありません。
いびきの音は大きいこともあります。しかし、朝までずっと継続していたり、呼吸が止まったりせず、毎日じゃなければ原因を取り除くだけで改善します。
◎上気道抵抗症候群
呼吸が止まることはないですが、一過性よりもいびきの回数は多いです。
上気道抵抗症候群は、徐々に大きくなるいびきが次の原因によって止まる特徴を持ちます。
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鼻鳴らし
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呼吸努力関連覚醒(寝ている最中に覚醒していびきが止まる)
上気道抵抗症候群は、女性に多いとされ、不眠や疲労に悩んでいる方は要注意です。このあと紹介する睡眠時無呼吸症候群の基準を満たさない病気ですが、全くならないわけではないので気を付けましょう。
◎睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠中に無呼吸や低呼吸が生じている人は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群のいびきの特徴は次の通りです。
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止まっても「ガガッ」などと鳴って再開する
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いびきに強弱がある
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朝までずっと続いている
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仰向け姿勢でいびきが大きくなる
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音が大きくなったり、質に変化が見られる
同じいびきでも、強弱があったり徐々に大きくなったりする特徴があります。
睡眠時無呼吸症候群は、命の危険性もある病気です。
しかし、早めに適切な治療を受けることで、改善は見込まれます。治療法はこちらをご覧ください。
■うるさいいびきにお悩みの方は岡崎メンタルクリニックへ
いびきは本人だけでは気づきにくく、通院に至るまで時間がかかることもあります。
家族やパートナーは「うるさい」「ひどい」とストレスを抱えやすいですが、それらが病気かもしれないという発想に至らないことも多くあります。
しかし、この記事を読んだみなさんは今日から気を付けて観察できます。
いびきのことにお悩みの方は、お気軽に当院へお越しください。日常生活や命に大きな影響を与える前に、早めに治療を開始しましょう。