睡眠時無呼吸症候群と死亡率の関係 “ただのいびき”を放置しないで!|岡崎市の心療内科|岡崎メンタルクリニック

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睡眠時無呼吸症候群と死亡率の関係 “ただのいびき”を放置しないで!


「ただのいびき」と思って放置していませんか?


ご自身やご家族の大きないびきは、もしかすると「睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)」のサインかもしれません。


SASを放置すると高血圧や脳卒中などの合併症を引き起こし、死亡率を高めるリスクがあるといわれています。


この記事では、『岡崎メンタルクリニック』が見過ごされがちなSASと死亡率の関係性と、放置することで何が起きるのかを詳しく解説します。


■放置は危険!睡眠時無呼吸症候群と死亡率の関係


睡眠時無呼吸症候群(SAS)を放置すると、死亡リスクが高まるという研究結果が複数報告されています。


厳密に「SASそのものの死亡率」を断定するのは難しいものの、治療を受けず重症化した場合には、高血圧や心疾患、脳卒中などを引き起こし、命にかかわる可能性があるのです。


SASに関する研究で、適切な治療を受けた群の5年生存率が100%であったことがわかりました。一方、治療せずに1時間あたり20回を超える無呼吸状態となっている人の生存率は63±17%であったとされています。


SASは治療することで回復の見込みがある疾患ですので、早期発見早期治療が重要なのです。放置せず、適切な治療を受けるようにしましょう。


※引用:睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疫学


■いびきを放置することで起こる可能性のあるリスク


「いびきをかくのは疲れているから」「熟睡している証拠」と考えている方も多いかもしれません。しかしSASの場合、そのいびきは気道が狭くなっているサインであり、呼吸が止まりかけている状態なのです。


ここでは、死亡率と関連性のある呼吸停止や命に関わる合併症について解説します。


◎いびきは呼吸停止のサインかも

SASは主に、呼吸時に空気の通り道である気道が狭くなることで発症します。気道が狭くなると、空気が通るたびにのどが振動し、大きないびきとなって現れるのがSASです。


いびきが続いたり回数が増えると、気道が完全に塞がってしまい、呼吸が止まって、突然目を覚ます人もいます。この一連の流れが無意識のうちに毎晩繰り返され、朝起きるとのどの痛みや乾き以外は気にならない場合も多く、本人には自覚がないこともほとんどです。


「ただのいびき」と放置していると、無呼吸が増えて不眠やほかの疾患へのリスクも高くなります。


◎命に関わる合併症:高血圧、脳卒中、死亡率の上昇

いびきや睡眠時無呼吸症候群を放置してはいけない理由は、身体に深刻な負担をかけ続けることにあります。呼吸が止まるたびに、体内は酸素不足に陥り、心臓は全身に酸素を届けようと過剰に働き、血圧が急上昇することがあるのです。


高血圧を放置すると、脳卒中や心筋梗塞、不整脈といった命に関わる重大な合併症のリスクが著しく高まるとされています。


睡眠時無呼吸症候群を放置した人の死亡率が、健康な人に比べて高いという報告もあるので、「ただのいびき」と軽視せず、早めに受診することが大切です。


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■睡眠時無呼吸症候群の相談なら岡崎メンタルクリニックへ


「もしかして自分もSASかも…」と思い当たる方は、決して自己判断で放置しないでください。専門の医療機関を受診し、正確な診断と必要な治療を受けることが、健康への第一歩です。


いびきは、あなたの身体からのSOSかもしれません。いびきを放置せず、ご自身の睡眠と健康に真剣に向き合うことが、未来の健康を守ることにつながります。


岡崎メンタルクリニックでは、SASに関するご相談も承っております。お一人で悩まず、まずは私たちにお気軽にご相談くださいね。



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