
うつ病は適切な治療を受けて症状が改善し始めても、「いつまでこの状態が続くのだろう」「また再発するのではないか」と不安に感じる方も多いと思います。
不安な気持ちになる方も多いと思いますが、うつ病の回復過程では、自分に合ったうつ病との付き合い方を少しずつ試していくことが大切です。
この記事では、愛知県岡崎市の岡崎メンタルクリニックが、患者さま自身が回復を支えるための心の持ち方と、再発を防ぐための具体的な生活改善のポイントを解説します。
目次
■うつ病の回復を妨げないための付き合い方
うつ病を治療し、安定した状態を維持するためには、病気とうまく付き合うことが大切です。
症状が良くなったと感じても、薬は医師の指示なしに自己判断でやめるのは控えましょう。うつ病は症状が改善しても、ふとしたきっかけで再発や離脱症状を招く可能性があるからです。 薬の調整は必ず医師と相談し、段階的に進めましょう。
また、病気になったのは自分の努力不足や怠慢ではないことを理解し、自分を責めるのをやめることが回復への第一歩です。
■回復を支える心の持ち方
回復を支え、再発を防ぐためには、病気になった自分自身に対する考え方を変えていきましょう。
これまで当たり前だと思っていた自分の価値観や行動パターンを見つめ直し、心の負担を減らしましょう。ここではポイントを2つ紹介します。
◎自分を責めずに、できたことを認める
病気になる前の状態を取り戻そうとしようとしないことが、心の負担を減らします。以前と同じレベルの活動量や完璧さを求めると、心に過剰なストレスがかかり、疲弊して症状が逆戻りしてしまうからです。
例えば、「100%を目指さない」「60%で十分」と、基準を下げてみましょう。また、苦手な人付き合いや、負担の大きい仕事の一部を一時的に手放すことも選択肢の1つです。
「60%=ちゃんとできなかった」 ではなく、「明日のためにやれることはやった」 と認識するのがコツです。
◎再発を恐れすぎず、サインを理解する
再発を過度に恐れてしまうと、不安が増幅し再発リスクが高まります。大切なのは、再発の兆候をあらかじめ把握し、自分の状態に気づく力を養うことです。
例えば、睡眠リズムの乱れや集中力低下などが見られたら、無理せず休息を取り、医師に相談するようにしてください。
■日常生活で実践する具体的な生活改善
心の安定と回復のためには、規則正しい穏やかな生活習慣が土台となります。
薬物療法や精神療法と並行して、日々の暮らしの中で取り組める具体的なセルフケアの方法を実践しましょう。
◎睡眠リズムの確立
毎朝同じ時間に起きることを意識し、日光を浴びて体内時計をリセットしましょう。
寝酒やカフェインの摂取は避け、質の高い睡眠を目指します。規則正しい睡眠は、乱れがちな自律神経を整えるために非常に重要です。
◎適度な運動習慣
散歩や軽いストレッチなど、無理のない範囲で身体を動かしましょう。
運動は気分を安定させる脳内物質の分泌を促し、睡眠の質を高める効果があります。ただし、疲労が残るほどの激しい運動は避けてください。
◎ストレス管理と自己理解
自分のストレス耐性と疲労のサインを把握しておくこともポイントです。
日々の活動記録(日記)などをつけることもおすすめです。何がストレスになったか、何が楽しかったかを振り返り、自分自身への接し方を見直すことが、心の安定につながります。
■うつ病治療なら岡崎メンタルクリニックへ
うつ病の回復は治療薬の効果だけでなく、患者さん自身が病気に対する心の持ち方と生活習慣を改善していくことが大切です。
焦ることもあると思います。でも、病気の波を受け止めながら、「付き合い方」 を見つけていきましょう。
当院は、患者さまがうつ病とうまく付き合い、社会復帰するための心のサポートと治療を提供しています。ご自身の回復過程について不安な点があれば、いつでも愛知県岡崎市にある岡崎メンタルクリニックへご相談ください。
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