
2月中旬から4月にかけて、鼻水や鼻づまりに悩まされる花粉症。
日中のつらさだけでなく、実は「夜寝ている間の呼吸」にも影響が出ることがあります。 「最近いびきがひどくなった」「寝ても疲れが取れない」と感じている方はいらっしゃいませんか。
この記事では、睡眠障害に詳しい愛知県岡崎市の岡崎メンタルクリニックが、花粉症と睡眠時無呼吸症候群(SAS)の関係と、見逃してはいけない合併リスクについて解説します。
目次
■「鼻づまり」がいびきを引き起こす理由
花粉症で鼻が詰まると、私たちは無意識のうちに「口呼吸」をすることがあります。この口呼吸こそが、いびきをかきやすくなる大きな要因のひとつです。
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口呼吸による気道の塞ぎ
鼻呼吸と違い、口呼吸をすると喉の周りの筋肉が緩みやすくなります。すると、寝ている間に舌の付け根(舌根)が喉の奥へ落ち込み、空気の通り道である「気道」を物理的に狭めてしまうのです。
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粘膜の腫れによる抵抗
花粉による炎症で鼻粘膜が腫れると、空気を吸い込む際により強い力が必要になります。このときにかかる圧力が気道周辺の組織を振動させ、大きないびきとなって現れるのです。
■鼻づまりだけじゃない!無呼吸を招く要因
「鼻がつまっているだけなら、鼻炎薬を飲めば大丈夫」と思われがちですが、鼻づまりに身体的な特徴が組み合わさると、睡眠時無呼吸症候群(SAS)へと発展する恐れがあります。
◎肥満や顎の形との関係
鼻づまりだけで完全に呼吸が止まってしまうことは稀ですが、以下のような要素がある方は注意が必要です。
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肥満傾向にある
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下顎が小さい・後退している
睡眠時無呼吸症候群は肥満傾向の方に生じると思われがちですが、痩せ型でも顎の小ささなどの影響で、無呼吸になることがあると言われています。
特に下顎の小ささは日本人に多い特徴ですが、顎が小さいと舌を収めるスペースが狭いため、少しの鼻づまりでも気道が閉塞していびきをかきやすくなるため、注意して気にかけておきましょう。
◎すでにSASを抱えている方への影響
すでに潜在的なSASを持っている方にとって、花粉症シーズンは症状が重症化しやすい時期でもあります。
酸素不足が深刻化し、日中の強い眠気や高血圧のリスクを高めてしまう可能性もあります。早めにいびき外来や睡眠外来などで専門治療を検討しましょう。
■快適な睡眠を取り戻すための対策と受診の目安
花粉症シーズンの睡眠を守るためには、鼻の治療といびきのチェックを並行して行うことが大切です。
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鼻腔を広げるセルフケア
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寝姿勢の工夫
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いびき外来での専門的なチェック
点鼻薬の使用し過ぎには注意ですが、炎症抑制の助けにはなります。また、市販の鼻腔拡張テープの使用も、鼻呼吸を助ける一時的な助けになります。
しかし、使用しすぎがどのくらいかという判断は難しいですよね。
いびきや無呼吸の指摘、日中の極度な眠気、頭痛や口の渇きなどが続く方は、一度睡眠外来を受診して専門的なチェックをしてもらいましょう。
■睡眠やいびきの小さな悩みも岡崎メンタルクリニックへ
花粉症による鼻づまりは、単なる季節的な不快感にとどまらず、睡眠中の呼吸に影響するケースもあり、もともとある睡眠時無呼吸症候群の症状が表れやすくなることもあります。
特に肥満傾向の方や顎の小さい方は、鼻の炎症が引き金となって「無呼吸」のスイッチが入ってしまう場合も考えられます。専門医の診察や早期治療は、これからの生活がよりしやすくなるために大切なことです。
愛知県岡崎市にある岡崎メンタルクリニックでは、睡眠やいびき外来も行っています。睡眠や呼吸のことでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。