愛知県岡崎市の【岡崎メンタルクリニック】です。
みなさんは、日中に強い眠気に襲われたり、睡眠のことでお悩みを抱えていませんか?
睡眠障害には大きく分けて4種類あり、これまでのコラムでは睡眠時無呼吸症候群(SAS)について解説しました。
今回は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)以外の3つの睡眠障害を詳しく紹介します。
■睡眠時無呼吸症候群(SAS)以外の睡眠障害は3種類
睡眠障害の代表的な種類は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を含めて4種類あります。
今回は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の3つ、「過眠症」「不眠症」「むずむず脚症候群」をご紹介します。
1.過眠症
過眠症とは、日中に「耐えがたい眠気」と「居眠り」などの症状を繰り返す病気です。
睡眠不足や過労などで、私たちは少なからず眠気に襲われることもありますよね。
しかし、過眠症の眠気や居眠りは通常では考えられない状況でも起こるのです。
過眠症には、「ナルコレプシー」と「特発性過眠症」があり、それぞれ異なる症状を持っています。
ナルコレプシーの症状
ナルコレプシーとは、十分に寝たはずなのに日中に強い眠気や居眠りが生じますが、ほかにも次のような症状があります。
・居眠りしている時間が短い(30分以内)
・目覚めが良くスッキリしている
・睡眠時間は平均的で正常な時間
・レム睡眠(浅い眠り)が起きやすい
・睡眠麻痺(金縛り)となりやすい
・情動脱力発作(※1)が起きる
・入眠時幻覚(※2)が生じやすい
※1 情動脱力発作:感情が高ぶって笑う・怒るなどが起きた時に脱力する状態
※2 入眠時幻覚:入眠直後に鮮明で現実感のある夢(幻覚)を見る状態
特発性過眠症の症状
特発性過眠症とは、日中に極度の眠気がありますが、ナルコレプシーにある「情動脱力発作」「入眠時幻覚」「睡眠麻痺」は伴いません。
特発性過眠症には次のような症状がみられます。
・居眠りしはじめるとなかなか起きない
・眠気にある程度耐えられる
・目覚めが悪い
・睡眠時間が11時間以上(短い人もいる)
・レム睡眠が起きにくい
ナルコレプシーの症状がなく、眠気をある程度我慢できる方は「特発性過眠症」の可能性もあるので、早めに受診するのがおすすめです。
2.不眠症
睡眠障害のなかで、最もイメージしやすい症状が「不眠症」かもしれません。
不眠症には次の4つの種類があります。
・入眠困難:寝つきが悪い
・中途覚醒:途中で目覚める、その後なかなか寝つけない
・早朝覚醒:朝早くに目覚めてしまう
・熟眠障害:ぐっすり眠れた感覚がない
疲れていても上手く眠れず、日中の活動に支障をきたすこともありますが、睡眠不足との違いは何だと思いますか?
睡眠不足との違いは?
睡眠不足とは、生活習慣の乱れなどによって、睡眠に偏りが起きている状態です。
一方、不眠症は眠るための時間が確保され、環境もある程度整っているのに、入眠困難や中途覚醒などが起きてしまう病気。
不眠症の原因は、心理面や身体面などさまざまなので、診療や検査などで判断します。
不眠症の症状
不眠症には、次のような症状があります。
・ベッドに入ってもなかなか寝つけない
・目覚ましよりもかなり早く起きてしまう
・夜中に何度も目が覚める
・早く起きたり、途中で起きても再度寝つくのに時間がかかる
・ぐっすり眠った気がしない
・日中に強い眠気を感じる
このような症状が1つでも当てはまる方は、当院にご相談ください。
3.むずむず脚症候群
むずむず脚症候群とは、夜寝る際に、足に不快感が出て睡眠に影響をきたす病気です。
レストレスレッグス症候群とも呼ばれています。
むずむず脚症候群の症状
むずむず脚症候群は、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」に次いで発症の割合が高い睡眠障害といわれています。
割合はおよそ人口の2〜4%で、特に女性が発症しやすいです。鉄分不足やドパミンの働きの低下によって、次の症状が出現します。
・足がむずむずする
・足が痛む、不快
・虫が這う感じがする
上記の3つのいずれか、もしくはすべてに該当したうえで、寝つけなくなるのがむずむず脚症候群です。
■睡眠障害の治療なら岡崎メンタルクリニック
睡眠障害の種類・タイプについて解説しました。
睡眠は私たちが生活するうえで欠かせないものです。
「寝たはずなのに眠い」
「日中に強い眠気に襲われる」
「なかなか寝つけない」
これらのお悩みがある方は、早めに病院を受診して、専門の医師に診てもらいましょう。
愛知県岡崎市にある【岡崎メンタルクリニック】は、心の病気だけでなく、睡眠障害にも対応するクリニックです。精神保健指定医や日本精神神経学会専門医に認定された医師が、患者さまのニーズに合わせた治療を行っています。
まずはお気軽にご相談くださいね。