寝るときの姿勢って、気にしたことありますか?
なんとなく仰向けで眠っていたけれど、最近いびきが気になる、朝スッキリ起きられない…そんな悩みを持っている方は、もしかすると睡眠時無呼吸症候群が関係しているかもしれません。
今回は仰向け寝に注意が必要な理由と、睡眠の質を上げるための寝方について、睡眠障害や精神疾患治療を専門とする【岡崎メンタルクリニック】がご紹介します。
「いびきが気になる」「朝すっきり起きられない」という方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
■なぜ「仰向けで寝る」のがダメと言われるの?
仰向けで寝ることの「何がだめなの?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、仰向けで寝るのは気道がふさがりやすくなる危険な寝方でもあり、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が発症する恐れや悪化する可能性があるのです。まずは仰向けで寝ることの危険性について詳しくお話しします。
◎気道が塞がれやすくなる
仰向けで寝ていると、舌や喉の筋肉が重力で下がり、気道をふさいでしまうことがあります。
特に睡眠中は筋肉がゆるむため、無意識のうちに空気の通り道がせまくなり、呼吸が止まりやすくなるのです。
この状態が続くと、いびき・熟睡感のなさ・日中の眠気といった睡眠時無呼吸症候群の症状が出てくる可能性があります。
◎体にかかる負担も大きい
呼吸が止まるたびに、身体は「酸素不足」になり、睡眠の質が著しく低下します。舌が気道を塞ぎやすくなり、無呼吸状態になりやすいといわれているからです。
酸素不足が長期的に続くと、睡眠時無呼吸症候群だけでなく高血圧・心疾患・糖尿病などのリスクも高まるといわれています。
■睡眠時無呼吸症候群の人におすすめの寝姿勢とは?
では、仰向けで寝ないほうがいいなら、どんな寝姿勢がよいのでしょうか?
睡眠時無呼吸症候群やいびきに悩む方におすすめの「寝る姿勢」についてご紹介します。
◎横向きの寝姿勢がベスト
推奨されるのは、「横向き」で寝ることです。
横向きになることで舌が喉の奥に落ちにくくなり、気道が確保されやすくなります。睡眠時無呼吸群の診断がなくても、いびきをかく人は横向きで寝るといいでしょう。
◎枕や抱き枕で工夫
「寝返りが少ない」「無意識に仰向けになってしまう」という人もいますよね。
そういった場合には、寝具の調整がおすすめです。
たとえば次の方法はいかがでしょうか。
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高さの合った枕を選ぶ
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抱き枕を使って横向きをキープする
横向き寝は慣れていない人にとって、疲れるかもしれません。横向きをサポートしてくれる抱き枕を使って快適な睡眠環境を作ることをおすすめします。
普通の抱き枕でもいいですし「側臥位(そくがい)睡眠促進枕」「いびき 枕」と調べると専用の枕が見つかりやすいですよ。
毎日使うものだからこそ、自分の体に合ったアイテムを選ぶことが大切です。
■いびきや睡眠不足が気になる人は受診も検討
「最近いびきがひどい気がする」「朝起きても疲れがとれていない」といった悩みがある方は、もしかすると睡眠時無呼吸症候群のサインかもしれません。
以下のような症状がある場合、一度医療機関での相談をおすすめします。
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大きないびきをかく
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睡眠中に呼吸が止まることを指摘された
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朝起きたときに口が乾いている
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日中、強い眠気に襲われる
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集中力が続かない、記憶力が落ちた気がする
睡眠時無呼吸症候群は、本人が気づきにくい病気です。
「たかがいびき」「加齢のせい」と思わず、気になる症状があれば早めに専門医に相談してくださいね。
■睡眠の悩みも、岡崎メンタルクリニックにご相談を
睡眠は、心と体の健康にとって欠かせない土台です。
「寝ているはずなのに疲れがとれない」「日中の眠気がつらい」「いびきがうるさいと言われる」などの症状があると、日常生活にも大きく影響します。
岡崎メンタルクリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の診療・検査にも対応しております。
寝る時の姿勢のご相談も気軽にしていただけますので、安心してお越しくださいね。