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「寝ているとき息が止まっていた」と言われて不安になった方へ
ご家族に睡眠中の無呼吸を指摘され、日中の眠気や重だるさも重なると、どこへ相談すべきか迷いますよね。呼吸器内科、耳鼻いんこう科、睡眠外来、心療内科では見ている角度が異なります。この記事では症状の組み合わせから受診先を絞る考え方と、初診前に整えておきたい準備を整理しました。
この記事の要点まとめ
- いびきの途切れや日中の眠気など、症状の組み合わせから受診先を考える手がかりを整理しています。
- 症状の内容に応じて耳鼻いんこう科・呼吸器内科・睡眠外来などの選び方を紹介しています。
- 家族の観察記録や自宅での簡易検査など、初診前の準備と流れをまとめています。
息が止まる指摘とともに見極めたい身体のサインと特徴

眠っている間の呼吸は、ご本人には把握しようがありません。だからこそ、同居される方からの一言が貴重な手がかりになります。あわせて日中の調子も振り返っておくと、診察でのやりとりがスムーズに進みやすくなります。
いびきの途切れや夜間の息苦しさなど自覚・他覚症状の特徴
周囲が気づきやすいのは、大きないびきがふっと静まり、しばらくしてから大きな呼吸とともに再開するパターン。睡眠時無呼吸症候群(SAS)で見られることのある所見のひとつとして知られています。
ご本人が感じ取れるサインには、次のようなものがあります。
- 夜中に息苦しさやむせる感覚で目が覚める
- 何度もトイレに起きる、寝汗が多い
- 朝起きたときに口が乾く、頭が重い
- 日中の眠気が強く、会議中や運転中に集中しにくい
「睡眠時間は足りているのに休めた気がしない」という状態が続くなら、医療機関での評価を検討したい段階と考えられます。とはいえ、指摘されても様子を見たまま過ごす方は少なくありません。自覚しにくさが背景にあり、受診まで時間が空くケースが多いとも指摘されています。
肥満傾向だけでなく痩せ型や顎の骨格でも起こり得る背景
無呼吸は体重増加が要因、と思われがちですが、それだけではありません。首まわりの脂肪に加えて、下顎が小さい・後退している骨格、扁桃やアデノイドの肥大、鼻の通りにくさ、加齢による筋力の低下なども、空気の通り道が狭くなる背景になり得ると考えられています。
そのため、痩せ型の方や女性でも起こることがあります。飲酒した夜や疲れの溜まった夜に強く出るケースもあるため、「太っていないから関係ない」と早合点せず、指摘された事実そのものを相談材料として持っていきましょう。
症状や併発する悩みに合わせた診療科の選び方

「寝ているときに息が止まる」ときの窓口は、ひとつに限られません。何が一番の困りごとかによって、相談しやすい科が変わってきます。
鼻づまりや喉の物理的狭窄が疑われる場合の受診科
慢性的な鼻づまり、花粉症、扁桃の腫れなど、空気の通り道の構造に思い当たる点があるときは耳鼻いんこう科が相談しやすい入口です。鼻や喉の状態を直接診る診察が中心になります。
一方、いびきや無呼吸に加えて咳や息切れがある、あるいは高血圧など生活習慣に関わる指摘を受けているなら、呼吸器内科や循環器内科で全身の状態とあわせて評価する流れもあります。医療機関によっては内科系の窓口で簡易検査を受け付けている場合もあり、地域の体制によって入口は変わってきます。
日中の強い眠気や気分の落ち込み・不眠が重なる場合の選択肢
無呼吸の指摘と一緒に、寝つきの悪さ、早朝の覚醒、気分の落ち込み、意欲の低下が重なっているなら、睡眠外来や心療内科が視野に入ります。睡眠の質と精神面の負担は互いに影響し合うことがあり、呼吸の問題だけを切り離して考えにくい場合があるためです。
また、眠気の背景にナルコレプシーや特発性過眠症、むずむず脚症候群といった別の睡眠関連の状態が関わっていることもあります。眠気の理由を睡眠全体の視点から整理したい方には、睡眠を専門的に扱う外来という選択肢があります。
自身のお悩みに合わせた診療科の判断基準
迷ったら、次の視点で整理してみてください。
- 鼻・喉の詰まり感がはっきりしている → 耳鼻いんこう科
- 咳・息切れ・血圧の指摘が中心 → 呼吸器内科・循環器内科
- 眠気や不眠、気分の変化が中心 → 睡眠外来・心療内科
つまり、気になっているのが「呼吸の通り道」なのか、「睡眠と心身の状態」なのか。ここが最初の分かれ道になります。当院では心の症状の診療に加え、睡眠障害の検査・治療にも対応しており、眠れない・眠りが浅いといったお悩みもあわせてご相談いただけます。何度も受診先を変える時間の余裕がない方は、ご自身の主な困りごとに近い窓口から始める方法が現実的でしょう。
初診の流れと受診前に準備しておきたいポイント
限られた診察時間を活かす鍵は、事前の情報整理にあります。持ち物や記録を少し用意しておくだけで、伝えたいことが伝わりやすくなります。
家族からの観察情報や録音データを整理して持参する工夫
指摘してくださったご家族に、気づいた点をメモしてもらうと診察で役立ちます。呼吸が止まって見えた時間帯、いびきの大きさ、寝る姿勢、お酒を飲んだ夜との違いあたりが目安です。
スマートフォンのいびき録音アプリや睡眠記録アプリで、数晩分のデータを残しておく方法も取り入れやすいでしょう。実際の音を聞いていただくと、状況が伝わりやすくなります。
ご本人が受診に踏み出しにくいときは、責める言い方ではなく「夜の呼吸と日中の眠気の状態を一緒に確かめよう」と、暮らしを整える目的で伝えるほうが受け入れられやすい印象があります。
自宅での簡易検査や精密検査と主な治療アプローチ
多くの場合、まずは自宅で行う簡易検査(アプノモニター)から始まります。指や鼻にセンサーを付けて眠るだけで、機器を郵送で受け取る運用の医療機関もあります。当院の検査は自宅でできる検査キットを用いており、入院せずに実施いただけます。
必要に応じて、脳波なども含めて詳しく調べる終夜睡眠ポリグラフ検査へ進みます。判定にはAHI(無呼吸低呼吸指数)という1時間あたりの回数の指標が用いられ、重症度を判断する目安のひとつとされています。
対応としては、CPAP(持続陽圧呼吸療法)、口腔内装置(マウスピース)、生活習慣の調整などが検討されます。費用は保険適用で3割負担の場合、簡易検査は数千円程度が目安とされていますが、内容により差があるため事前のご確認をおすすめします。
放置を避けて早期に医療機関へ相談する重要性
睡眠中の無呼吸が続く状態は、高血圧や心血管系への負担、日中の眠気による作業効率の低下との関連が指摘されています。眠気は運転や作業の場面にも影響しうるものです。様子を見る期間を長く続けるより、まずは一度評価を受けておきたいところです。
当クリニックは24時間受付のWEB予約に対応し、土曜も診療しています。お一人で抱え込まず、気になった段階でご相談ください。
よくある質問
Q. 寝ているときに息が止まる場合は何科を受診すればよいですか?
A. 鼻づまりや喉の狭さが気になるなら耳鼻いんこう科、咳や息切れ・血圧の指摘が中心なら呼吸器内科や循環器内科が相談先の候補になります。日中の眠気や不眠、気分の落ち込みが重なっている場合は、睡眠外来や心療内科でご相談いただく選択肢もあります。
Q. 息苦しさは何日続いたら受診を考えるべきですか?
A. 明確な日数の基準はありませんが、夜間の息苦しさや日中の眠気が数週間続くようであれば、一度医療機関へご相談ください。強い胸の痛みや急な呼吸困難があるときは、速やかに医療機関へご連絡ください。
Q. 無呼吸かどうか確かめる方法はありますか?
A. ご家族にいびきの途切れを観察してもらう、スマートフォンの録音アプリで数晩記録するといった方法が、受診前の手がかりになります。状態を評価するには、自宅での簡易検査や精密検査が必要となります。
Q. 息苦しいのに肺に異常なしと言われました。どう考えればよいですか?
A. 呼吸のしづらさは、気道の狭さや睡眠中の呼吸の乱れ、自律神経や不安と関連している場合もあると考えられています。肺の画像検査だけでは把握しにくい要素もあるため、睡眠の状態や心身の負担も含めて相談する方法があります。
Q. 検査や治療の費用はどのくらいかかりますか?
A. 保険適用で3割負担の場合、自宅での簡易検査は数千円程度が目安とされています。精密検査やCPAPの継続には別途費用がかかり、内容や医療機関によって差があるため、受診時にご確認ください。
神戸大学医学部 卒業
2016年
関西電力病院 初期研修
2018年
医療法人杏和会阪南病院 精神科
精神科救急に加え、睡眠外来・認知症鑑別外来を担当
2021年
医療法人杏嶺会上林記念病院 精神科
2024年
岡崎メンタルクリニック 開院
厚生労働省 精神保健指定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医
モディオダール確定診断後処方医
【所属学会】
日本精神神経学会
日本睡眠学会
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