大人の発達障害ASD・ADHD診断|費用と流れ・岡崎市の相談先|岡崎市の心療内科・睡眠障害内科|岡崎メンタルクリニック

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大人の発達障害ASD・ADHD診断|費用と流れ・岡崎市の相談先

大人の発達障害ASD・ADHD診断|費用と流れ・岡崎市の相談先

息子さんの特性リストに、自分も当てはまると感じたとき


子どもの療育をきっかけに、片付けの苦手さや予定管理のつまずきが自分にも重なると気づく方は少なくありません。この記事では、大人のASD・ADHDの診断がどんな手順で進むのか、心理検査の内容と費用のおおよその幅、診断後に使える支援制度までを順に整理します。受診を迷う段階の判断材料としてお読みください。


この記事の要点まとめ


  • 大人の発達特性の診断は問診や生育歴、心理検査を重ねて総合的に判断されます。
  • 必要な検査は公的医療保険の対象となり、自立支援医療制度などの負担軽減策もあります。
  • 診断結果は職場での配慮や公的支援の活用など、生活を整える手がかりになります。

大人のASD・ADHDとは|子どもの特性との共通点と併発の傾向


ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)は、生まれつきの脳機能の偏りが背景にあると考えられている神経発達症群に含まれます。成人期まで診断に至らず、仕事量が増えたり家庭の役割が重なったりした段階で困りごとが表面化する場合があります。成人におけるADHDの有病率は各国の調査で幅がありますが、決してまれな状態ではないと報告されています1。


ASDとADHDが併発するケースで見られやすい特徴


ASDとADHDは別々の診断名ですが、両方の特性が重なることは珍しくありません。自閉スペクトラム症のある方には他の状態が併存しやすいことが систематic レビューで示されています2。実際の場面では、予定の見通しが立たないと落ち着かない(ASD寄り)一方で、書類が机に積み上がる(ADHD寄り)というように、性質の異なる困りごとが同居します。どちらか一方に当てはめて考えると、かえって実像が見えにくくなることがあります。 診断基準に沿った評価は、症状の source や評価方法によって結果が変わりうるとも指摘されています3。


「努力不足」と誤解されやすい行動の背景


提出物の締切を落とす、優先順位の判断に時間がかかる、会話に割り込んでしまう。こうした行動は「気のゆるみ」と受け取られがちですが、注意の配分や作業記憶といった脳機能の働き方の差が関係している可能性があります。本人は人一倍確認しているのにミスが残る、というずれが起きるのはそのためです。自分を責め続ける状態が長引くと、抑うつや不安といった二次的な不調につながることもあります。


子どもの療育で気づく親自身の発達特性


お子さんの特性リストを眺めていて「これは自分だ」と感じる方は多くいらっしゃいます。神経発達症には遺伝的な要因の関与が指摘されており、家族内で特性が重なって見えることは説明のつく現象です。ただし似ている=同じ診断とは限らないため、あくまで受診を考えるきっかけとして受け止めるのが妥当でしょう。


精神科・心療内科での診断手順と検査内容

精神科・心療内科での診断手順と検査内容

医療機関での評価は、問診・生育歴の聞き取り・心理検査を組み合わせて進むのが一般的です。1回の診察だけで結論が出るものではなく、複数回に分けて情報を集めていきます。


初診で聞かれる内容と持参しておきたいもの


初診では、現在困っている場面(職場でのミスの種類、家事や育児での滞り方)と、子どもの頃の様子の両方をうかがいます。大人の評価では幼少期からの一貫した特性があるかどうかが手がかりになるためです。母子手帳、小学校の通知表や連絡帳、当時を知るご家族の同席は、記憶を補う材料になります。困りごとを箇条書きにしたメモを持参すると、限られた診察時間でも伝え漏れが減ります。


WAIS知能検査など心理検査の内容と回数の目安


よく用いられるのがWAIS(ウェクスラー成人知能検査)で、言語理解・知覚推理・作業記憶・処理速度といった領域ごとの得意不得意の傾向を数値で見ます。所要時間はおおむね1時間半〜2時間程度。あわせて、ADHDやASDの特性を評価する質問紙や面接式の検査が行われることもあります。検査は心理士が担当し、別日に予約を取るのが一般的です。ネット上のチェックリストはあくまで自己確認の目安で、診断そのものには用いません。


診断が確定するまでにかかる期間の目安


初診→検査→結果説明という流れで、通院回数は数回、期間にして数ヶ月程度を見込む医療機関が多いようです。検査の採点と報告書作成に数週間かかること、診察の予約間隔が空くことが理由です。結果説明では、診断名の有無だけでなく、どの場面でどんな工夫が向いているかも一緒に確認していきます。


予約が数ヶ月先という場合の対処法


初診枠が埋まりやすく、「予約が取れない」と感じる方もいます。複数の医療機関にキャンセル待ちを含めて問い合わせる、自治体の保健センターや発達障害者支援センターの相談窓口を先に利用する、といった並行の動き方があります。待っている間も、困った場面と日付をメモに残しておくと、初診時の情報として役立ちます。


診断にかかる費用の目安と負担を抑える方法


お子さんの療育費と並行するとなると、自分の検査費用がどのくらいかは気がかりな点だと思います。ここでは一般的な相場として整理します。


初診料・心理検査費用の内訳と保険適用の範囲


医師の診察や医学的に必要と判断された心理検査は、公的医療保険の対象として扱われるのが一般的です。3割負担の場合、初診は数千円程度、WAISなどの心理検査は1件あたり数百円〜数千円程度が目安とされます。検査を複数組み合わせると、検査日の窓口負担は合計で数千円程度になることもあります。一方、診断書の作成料や、医学的必要性によらない自己理解目的の検査は自由診療(公的医療保険が適用されない)扱いとなり、診断書の費用は数千円から1万円程度と幅があります。ここに挙げた金額はいずれも一般的な相場であり、当院の費用ではありません。実際の費用は医療機関により異なり、当院の費用は診察のうえでご案内します。


自立支援医療制度で通院の自己負担を軽減する方法


継続的な通院が必要と判断された場合、自立支援医療(精神通院医療)を申請すると、原則として自己負担が1割に軽減されます。世帯の所得に応じて月あたりの上限額も設定されます。申請はお住まいの市区町村の担当窓口で行い、医師の診断書(意見書)と保険証、マイナンバーの確認書類などが必要です。申請から受給者証の交付までは数週間から数ヶ月程度かかることが多いため、通院の見通しが立った時点で相談してみてください。


診断を受けるメリットと気持ちの整理のしかた


診断がつくことで、職場に配慮を相談する際の根拠ができ、自立支援医療などの制度も利用しやすくなります。特性に沿った工夫(確認のタイミングを決める、口頭指示を文字に残すなど)を具体化しやすくなる点も挙げられます。一方で、診断名を知ったことで気持ちが揺れる方、生命保険等の加入手続きで告知が必要になる場面を気にされる方もいます。診断を受けるかどうか自体を相談の議題にしてかまいません。「まず話を聞いてもらう」段階から始められると考えておくと、一歩が軽くなります。


なお、特性に対して薬物療法を検討する場合は、頭痛・食欲低下・不眠・動悸などの副作用が生じることがあり、効果の現れ方にも個人差があります。開始の可否や量は、体調を見ながら医師と相談して決めていきます。


岡崎市で仕事と育児を両立しながら通院する

岡崎市で仕事と育児を両立しながら通院する

診断はゴールではなく、生活を組み立て直すための材料です。働き方や制度の使い方まで含めて考えておくと、受診の目的がはっきりします。


診断書を使った職場への配慮申請の進め方


職場に伝える際は、診断名そのものより「どの業務で、どんな工夫があると滞りにくいか」を中心に据えると話が進みやすくなります。たとえば口頭での指示をメールやチャットで残してもらう、締切を一覧で共有する、といった具体策です。診断書は、その依頼に医学的な裏づけを添える書類という位置づけになります。どこまで開示するかは本人が決められるため、伝える範囲を医師と事前に相談しておくと安心です。


障害年金・就労支援など利用できる公的制度の概要


日常生活や就労への支障が大きい場合、障害年金の対象となることがあります。申請では「初診日」の証明が要となり、初めて受診した医療機関で受診状況等証明書を取得する必要があります。転院を重ねているほど証明に手間がかかるため、受診歴は記録しておくとよいでしょう。就労面では、ハローワークの専門援助窓口、障害者就業・生活支援センター、就労移行支援などの相談先があります。在宅での生活支援として訪問看護を利用し、二次的な不調を抱え込まない体制を整える方法もあります。


岡崎市内で子どもの療育先と通いやすいクリニックの選び方


岡崎市で通院先を検討する際は、療育や学校の送迎時間帯と診療時間が重なっていないか、駐車場があるか、土曜診療の有無、Web予約に対応しているかといった点が現実的な判断材料になります。心理検査は別日の予約が必要なため、検査日の枠を取りやすいかどうかも確認しておくと計画が立てやすくなります。


岡崎メンタルクリニックでの相談・予約の流れ


当院では、精神保健指定医および日本精神神経学会の精神科専門医が、患者さま一人ひとりのご希望に合わせて診療方針をご相談しています。心理士によるカウンセリングにも対応し、休職や復職に関するご相談も受け付けています。予約は24時間受付のWEB予約をご利用いただけます。初診枠は日によって埋まりやすいため、受診を考え始めた時点で空き状況をご確認ください。気になった段階で相談先を一つ確保しておくことが、次の選択肢を広げる一歩になります。


よくある質問


Q1. 初診の予約が数ヶ月先と言われました。それまで何をしておけばよいですか。


A. 困った場面と起きた日付、周囲から指摘された内容をメモに残しておくと、初診時の情報として役立ちます。並行して、お住まいの自治体の保健センターや発達障害者支援センターの相談窓口を利用する方法もあります。キャンセル待ちの登録ができる医療機関もあるため、複数へ問い合わせてみてください。


Q2. 心療内科と精神科のどちらに相談すればよいでしょうか。


A. 発達特性の評価は、どちらの看板でも対応している医療機関があります。ご予約の前に、成人の発達特性に関する相談や心理検査を実施しているかを確認しておくと、二度手間になりにくくなります。


Q3. 診断がつくと職場に知られてしまいますか。


A. 医療機関には守秘義務があり、ご本人の同意なく勤務先へ連絡することはありません。診断書を提出するかどうか、誰にどこまで伝えるかはご本人が決められます。伝え方に迷う場合は、診察の場で一緒に整理していきましょう。


Q4. ネットのチェックリストで当てはまる項目が多いのですが、それだけで診断されますか。


A. チェックリストは自己確認の目安であり、診断の決め手にはなりません。医師による問診、生育歴の聞き取り、心理検査の結果を総合して判断します。当てはまる項目が多くても、別の要因が関係している場合もあります。


Q5. 心理検査は必ず受けなければいけませんか。


A. 必須ではなく、問診の内容を踏まえて必要性が判断されます。体調や生活の状況によっては、まず困りごとへの対処から始め、検査は時期を見て検討することもあります。


参考文献


1. Song P, Zha M, Yang Q et al. The prevalence of adult attention-deficit hyperactivity disorder: A global systematic review and meta-analysis. Journal of Global Health (2021). PMID: 33692893 / DOI: 10.7189/jogh.11.04009

2. Micai M, Fatta LM, Gila L et al. Prevalence of co-occurring conditions in children and adults with autism spectrum disorder: A systematic review and meta-analysis. Neuroscience and Biobehavioral Reviews (2023). PMID: 37913872 / DOI: 10.1016/j.neubiorev.2023.105436

3. Popit S, Serod K, Locatelli I et al. Prevalence of attention-deficit hyperactivity disorder (ADHD): systematic review and meta-analysis. European Psychiatry (2024). PMID: 39381949 / DOI: 10.1192/j.eurpsy.2024.1786

4. 公益社団法人 日本小児科学会 https://www.jpeds.or.jp/


医師


岡崎メンタルクリニック

院長

荻野 元生

▶ 監修者プロフィール

経歴
2016年
神戸大学医学部 卒業
2016年
関西電力病院 初期研修
2018年
医療法人杏和会阪南病院 精神科
精神科救急に加え、睡眠外来・認知症鑑別外来を担当
2021年
医療法人杏嶺会上林記念病院 精神科
2024年
岡崎メンタルクリニック 開院
資格・所属学会
【資格】
厚生労働省 精神保健指定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医
モディオダール確定診断後処方医
【所属学会】
日本精神神経学会
日本睡眠学会